TOEIC Speaking&Writingテストってどんなテスト?概要まとめ
皆さんこんにちは。Makieigoスクールの西牧です。今回の記事では、英語力のグローバルな基準であるTOEIC Speaking&Writingテストについて詳しく解説します。皆さんがテストに自信を持って臨むために必要な情報を提供しますので、最後までご覧ください。
TOEIC SW満点の私が徹底解説します!
申込方法と受験料
まず最初に、テストの申し込み方法と受験料についてお話しします。TOEIC Speaking&Writingテストは、日本各地のテストセンターで受けることができます。公開テストではなく、IPテストという団体受験なら、一部オンラインでも受験可能です。公開テストはETSの公式ウェブサイトを通じて申し込むことができます。
受験料はテストの種類によって若干異なりますが、TOEIC Speaking&Writingの両方申し込むと10,450円、TOEIC Speakingだけで申し込むと6,930円です。スピーキングだけで申し込むことはできますが、ライティングだけで申し込むことはできません。
申し込みの期間は、試験当日のおよそ2ヶ月前から2週間ほど前までとなっています。締め切りが過ぎてしまっても席がまだ開いていれば、追加費用を払って申し込むこともできます。
TOEIC Speaking&Writing受験方法の特徴
TOEIC L&Rはマークシートで回答する形式ですが、TOEICスピーキング&ライティングはパソコンでの回答となります。
スピーキングのテストと言うと、試験官との面接を想像する方が多いと思いますが、レコーディング式なので他の試験とは少々異なります。タイマーを見ながら時間制限内にレコーディングする、という形式なので、慣れていない人は苦戦すると思います。一人で時間制限内に話す練習が必須です。
またライティングもパソコンでの受験なので、筆記試験ではなく、タイピングとなります。タイピングが早い人は有利になりますが、遅いとかなり苦しみます。タイピングは苦手な人は、必ずタイピングの練習をしておきましょう。
1人でパソコンに向かって話すのは慣れないと小声になってしまったり、時間内に終わらなかったりします。必ず練習しておきましょう。
測定される能力
次に、このテストがどのような能力を測定するのかについて説明します。TOEIC Speaking&Writingテストは、その名の通り、英語のスピーキング(話す力)とライティング(書く力)を評価します。日常的な場面でのコミュニケーション能力からビジネスシーンで必要とされる専門的な表現力まで、幅広いレベルの英語力を測定します。
よく「TOEICでは英語力が測れない」とか、「TOEICのスコアが高くても話せない人が多い」などの批判を受けるTOEICですが、それは多くの人が受けているTOEICというのはTOEIC L&R(Listening &Reading)だからです。聞く力と読む力を測っても、必ず話せるとは限りません。
しかしTOEICスピーキングライティングを受けていただければ、ほぼ確実に英語で話す・書く能力を測ることができます。
問題形式
それでは、具体的な問題形式について見ていきましょう。TOEIC Speaking&Writingテストは、それぞれに11の問題(Speaking)と8の問題(Writing)が含まれています。Speakingテストでは、画像の説明、質問への回答、テキストからの情報提供、問題解決、意見表明などが求められます。一方、Writingテストでは、文の作成、メールの返答、エッセイの作成などが求められます。どちらのテストも実際の生活や職場で遭遇する可能性のある状況をベースにしています。
それぞれの問題形式を簡単に見ておきましょう。
スピーキングセクション
音読問題
- 内容:50単語ほどの短い英文を音読する。
- 準備時間: 45秒
- 回答時間: 45秒
- 問題数:2問
- 特徴: それほど難しい単語は出ませんので、基本的な発音ができていればOKです。固有名詞やA, B and Cというような列挙が必ず出てきます。それ以外の部分は、特に大きな特徴はない英文になりますので、純粋な発音力が試されます。スコアは発音とイントネーションの2つでそれぞれ採点されます。
写真描写問題
- 内容: 写真を見て描写する問題
- トピック: ビジネスや日常的な場面の写真
- 準備時間: 45秒
- 回答時間: 30秒
- 問題数: 2問
- 特徴:それぞれの問題に写真が1枚ありますので、それを描写するというシンプルな課題です。日常的な場面や、仕事での場面などが出てきます。この問題では難しい単語は使う必要ありませんので、簡単な単語を使って日常的な風景が描写できるかがポイントです。
応答問題
- 内容: 電話インタビュー
- トピック: 自分に関することや身近な問題
- 準備時間: 3秒
- 問題数: 3問
- 回答時間: 15秒(2問) or 30秒(1問)
- 特徴:3問ありますが最初の2問は「どれくらいの頻度で外食するか」や「最後に外食したのはいつか」などのシンプルな問題です。問題文がシンプルなため、回答も「最後に外食したのは金曜日です」くらいのシンプルなものとなります。3問目に関しては回答時間が30秒になりますので、多少長く話す必要があります。ですが内容に関しては、「どんなレストランが好きですか」のようなシンプルなものとなりますので、質問自体は簡単です。論理構成力などもあまり求められませんので、雑談ができるかどうか、というようなイメージです。
提示情報に基づく応答問題
- 内容: 資料に基づいて質問に答える
- トピック: スケジュールなど
- 問題数: 3問
- 準備時間: 3秒(3つ目の問題のみ、2回問題が読まれる)
- 回答時間: 15秒or30秒(最後の問題だけ30秒)
- 特徴:質問文が読まれる前に、資料に目を通す時間が45秒あります。応答問題では質問文が書いてありましたが、提示情報問題では書かれていません。リスニングのみで理解する必要があります。スケジュールについての話が多く、ビジネスで正確な情報が伝えられるかが測られています。慣れてしまえば使う英語は比較的限られているので、取り組みやすいです。ただし逆に言うと、慣れていないと難しく感じるかもしれません。
意見を述べる問題
- 内容: 日常的なテーマに対して意見を言う
- トピック: 仕事や日常に関して
- 準備時間: 45秒
- 回答時間: 60秒
- 問題数: 1問
- 特徴:社会問題などの難しいトピックは出ませんが、しっかりと自分の意見を論理的に話す必要がある問題です。自分の意見とその具体的な例や理由を、明確に話さないといけないので、満点を取るのはかなり難しいです。しかし中級者ぐらいでしたら、話し続ければ高得点が出ます。まずは話し続けることが一番大事なパートです。
ライティングセクション
写真描写問題
- 内容: 写真の描写(指定された2つの単 語・表現を使う必要あり)
- トピック: 日常風景
- 回答時間: 8分(1問1.5分程度)
- 問題数: 5問
- 特徴:比較的シンプルな文構造を使って書く問題が多い。前置詞の使い方や動詞の使い方など基本的なところができていれば満点が取れる。ただし接続詞の問題など、時々わかりづらいものもあるので注意。
Eメール作成問題
- 内容: メールを読んで返信を書く
- トピック: 日常・ビジネス
- 回答時間: 各10分
- 問題数: 2問
- 特徴:課題文のメールは比較的簡単なものが多いが、しっかり読むための読解力も最低限は必要。表現力も高いものは求められていないが、課題で求められている情報を正確に伝える必要がある。また、答えが決まっているわけではないので、自分で回答の内容を考える必要がある。慣れてしまえば内容を思いつくのは比較的簡単。
意見を記述する問題
- 内容: 日常的なテーマに対して意見を書く
- トピック: 日常・ビジネス
- 回答時間: 30分
- 問題数: 1問
- 特徴:この問題は論理的なエッセイの構成や高い語彙力も求められるので満点を取るのはかなり難しいパートです。満点を取ろうとすると語彙力のアピールなども必要ですが、高得点を取るだけなら、長いエッセイを書ければ取れる可能性が高いです。まずは300文字程度のエッセイが完成することを目標とするといいでしょう。
スコアの目安
それでは、スコアの目安について見ていきましょう。
まず、SpeakingテストとWritingテストのそれぞれで、最高スコアは200点になります。
スコアの解釈は個々の目的や必要性によりますが、一般的なガイドラインとして、Speakingテストで160点以上、Writingテストで150点以上のスコアを取得できればCEFRという国際的な基準でB2というレベルと判断されるため、ビジネス英語のコミュニケーション能力が高いと考えられます。TOEIC L&Rのスコアでは、だいたい700点後半~900点ぐらいのスコアになります。
さらにそれぞれのテストで180点が取れれば、C1というかなり上級レベルになり、TOEIC L&R換算では950点を超えます。英語での業務は全く問題ないと考えられるでしょう。
また、両テストともに120点以上のスコアを取得できればB1となるため(TOEIC L&Rでは550点程度)、日常英語のコミュニケーション能力が一定の水準にあると言えるでしょう。逆にそれ以下だと、まだ英語を使ってコミュニケーション取ることはかなり難しいという目安になります。
スコアの取得方法と時期
最後に、スコアの取得方法と取得できる時期について説明します。
TOEIC Speaking&Writingテストを受けると、通常、テスト日から約17日後にスコアがオンラインで提供されます。このオンラインでの閲覧が、スコアを最短で確認する方法です。当日のお昼の12時に更新されます。
またその翌日にデジタル公式認定証というものが発行されます。さらに試験日から1ヶ月以内を目安に、紙のスコアレポート(公式認定証)が登録されている住所に発送されます。
紙のスコアレポートが必要な場合は、取得までにかなり時間がかかりますので、早めに計画を立てていくことが必要です。
TOEIC SW対策の方法
ここでは簡単な対策の方法をお話しします。
TOEIC SWは、自分の回答を添削してもらわないと改善点がわかりづらいです。また、回答の方法もレコーディングとタイピングなので、一人だと対策しづらいのが現状です。
そこでもっともオススメなのは、採点基準をしっかりと学び、それに基づく添削を受けることです。
また、本番と同じ形式のテストを受けることも大切です。
Makieigoスクールでは、TOEIC満点講師による公式の採点基準に基づいたテスト対策ができますし、IPテストで本番形式のテストをオプションで追加することもできます。興味がある方はぜひご利用ください。
TOEIC® S&Wコース
TOEIC® S&Wのスコアアップを目的としたコースです。TOEIC® SW満点講師が公式の採点基準に基づいた指導で、スコアアップを徹底サポート致します。
まとめ
以上がTOEIC Speaking&Writingテストについての基本的な情報です。テストの申し込みからスコアの取得まで、スムーズに進めることができるよう、この記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。英語力を証明するための一歩として、TOEICの試験に挑戦してみてください。それでは、皆さんの成功を心からお祈りしています。
コメント