TOEIC IPテストとは?受験の方法や公開テストとの違いまで徹底解説

皆さんこんにちは!Makieigoスクールの西牧です。

TOEICと言っても、実はいくつか種類があるのはご存知でしょうか?大きく分けると公開テストとIPテストという2つに分かれています。両方ともTOEICといえばTOEICなのですが、実は大きな違いがあります。

そこで今回はTOEIC満点を取得し、IPテストの運用経験もある私が、公開テストとIPテストの違いについて徹底的に解説します。

特にIPテストについて知りたい方、IPテストを受験したい方は最後までご覧ください!

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公開テストとは

公開テストとは、最も一般的に受けられているテストです。皆さんがTOEICと聞いた時に想像するものだと思ってください。

公開テストはだいたい月に1回、全国の会場で実施されています。TOEICのサイトから誰でも申し込むことができ、一般的に公式と言われるIIBCが運営しています。

申し込みをして試験日が近づいてくると受験票が発送されてきます。そこに記載されている試験会場に行って受験することになります。

だいたいの場合は大きな会場で様々なレベル・年齢層のたくさんの受験者と受験することになります。

受験後は公式認定証が送られます。このスコアレポートを企業などに提出して、いわゆるTOEICのスコアとして扱ってもらうことになります。

IPテストとは

それではIPテストとは何でしょうか。IPテストとはInstitutional Programの略で、団体受験のことを指します。

団体受験とは、IIBCに認められた企業や学校などの団体が、IIBCに代わり主催するテストのことです。そのため、受験日や受験場所は、主催団体は決められるため、開催する企業やスクールの会議室や教室になることが多いです。

また、所属する団体のIPテストしか受けられませんので、受験者はその団体に所属する人たちとなります。会社であれば同じ会社の人たちと受けることになります。

TOEIC IPテストを受ける方法

以下でお話ししますが、TOEIC IPテストにはメリットがとても多いので、受験したいと思う方も多いでしょう。

しかし残念ながら、何度かお話に出ている通り、個人で申し込むことはできません。所属している企業やスクールが実施しているかまずは確認してみましょう。

他の方法としては、語学スクールなどTOEIC IPテストを実施しているスクールに申し込むということです。ネットで探せばいくつか出てくると思いますが、やはり授業料も含めると高額になってしまいます。

MAKIEIGOでは、TOEIC総合対策講座を受講いただいている方に限り、効果測定のためのIPテストオンラインを受験いただけます。講座自体もオンライン完結となっているので、比較的リーズナブルに受講いただけます。

講座でTOEICの攻略方法を学び、IPテストで効果が確認できますので、とてもオススメの講座です。興味がある方はぜひ下記をご覧ください。

TOEIC公開テストとIPテストの違い

それではここからはTOEIC公開テストとIPテストの具体的な違いについて見ていきましょう。

団体申込と個人申込

まず大きな違いは団体申し込みと個人申し込みということです。

公開テストは個人申し込みのため、誰でも申し込むことができます。申し込みに関してはTOEICの公式サイトから申し込むことができます。

IPテストは団体申し込みなので、所属する団体を通して申し込むことになります。企業などの団体が、まとめてIIBCに申し込みます。そのため、個人で受験したくてもなかなか受験することができないのがIPテストです。どうしても受けたい場合は、IPテストを実施している団体に所属する必要があります。

IPテストはオンライン受験可能

もう1つの大きな違いはIPテストはオンライン受験ができるということです。

コロナの影響で外出が控えられたりする中で、オンライン受験ができるようになりました。オンライン受験は、どちらかというと企業やスクールが、手軽に受講生や社員の英語レベルを図ることを目的にしていそうです。

オンラインなのでパソコンやタブレットがあればどこでも受験できるので、手軽に英語力を測りたい場合にはとても便利でしょう。

オンライン受験の特徴は後ほどお話しします。

受験日の違い

次に受験日も違います。何度もお話に出てきている通り、IPテストは語学スクールなどの公式以外の団体が主催します。

そのため、そのスクールや団体のスケジュールに合わせて受験日を設定することができます。企業でしたら、平日の昼間などの業務時間を使って試験をすることもありますし、語学スクールなら休みの土日に設定することも多いでしょう。

しかし、公開テストは受験日が固定されています。ほとんどの場合は毎月1度、日曜日に開催されます。受験の頻度が少ないので、都合を合わせるのが大変な人もいるかもしれません。

スコアの扱いの違い

スコアの扱いも大きく違います。

公開テストはIIBCの公式が運営しているため、もちろん正式なスコアとして扱われます。試験も多くの試験官が監督し、不正もできないようになっています。そのため、公式認定証という正式な書類も届き、それを提出することで企業や学校でスコアが認められることが多いです。

しかし、IPテストは正式なスコアとして認められない場合があります。その理由は、公式が運営しているものではなく、任意の団体が運営しているからです。

もちろんIIBCから認められている団体のみ運営できるので、怪しい団体があるわけはありませんので、一般的にはスコアの信頼性は高いと言えます。しかし、公開テストほどは試験官が多くなかったり、どのような状況で運営されているかが分かりません。

そのため、一部の団体ではIPテストは正式なスコアとしては認めず、公開テストのスコアのみ受け付けるというところもあります。もしくは、企業などでは、その企業で開催したIPテストなら、企業内の昇進などに使えるなど、扱いが異なることがあります。

もしどうしてもスコアが必要ということでしたら、公開テストで取る方が無難です。

IPテストのメリット

公開テストの方が信頼性が高いということですが、IPテストを受けるメリットはないのでしょうか?

あまり受けることができないIPテスト。実は、もし所属する団体が実施しており、受けられる状況なら、IPテストのメリットもいくつかあります。ここでは5つお話しします。

内容は同じなので、本番同様の練習ができる

最も大きいメリットは本番に向けた練習になるということです。

確かに多くの人が必要としているのは、公開テストでのスコアです。しかし公開テストは月に1回しかないため、何度も受けて練習することができません。

しかし、TOEIC IPテストなら、本番の公開テストに加えて練習することができます。

しかも内容は公式が作っているものなので、本番とレベルも同じようなものが受けられます。正確にはTOEICIPテストは、TOEICの公開テストの過去問です。公開テストは少しずつ傾向は変わっているとは言え、比較的新しい過去問が使われるため、現在と同じようなレベルや内容と考えて良いでしょう。

他にも公式問題集が公式が作った教材としてありますが、その数も限られています。

公式問題集の他には、公式が作ったものが受けられるのはIPテストだけなので、本番同様の練習がしたい人にはぴったりです。

受験のチャンスが多い

所属する団体によっては定期的に開催しているところもあります。語学スクールなどでは毎週土日に開催しているようなところもあります。

TOEICの公開テストでは予定が合わなかったとしても、IPテストを複数回開催している場合は、都合がつけやすくなると思います。

例えばMAKIEIGOスクールでは、IPテスト(オンライン)が月の前半と後半で2回開催していますので、最大月に2回受験することができます。

公開テストよりも安い

公開テストは2023年6月の時点では7,810円かかります。

しかし、IPテストは所属団体によって価格が異なり、だいたいの場合は公開テストよりも低く設定されているところが多いです。また、団体によっては、奨励金などが出たり受験料が免除になるところもありますので、団体によって大きく変わるのがIPテストです。

例えばMAKIEIGOスクールなら、受講生は6,600円でTOEIC IPテスト(オンライン)が受験できるので、1,000円以上安く受験することができます。

結果がすぐ出る

結果がすぐ出るということもIPテストのメリットです。

公開テストの場合は、結果が分かるのはおよそ3週間後になるので、かなり時間がかかってしまいます。取得の期限が迫っている場合には、この3週間がかなり長く感じると思います。

IPテストに関しては紙版とオンラインで取得できる時期が違いますが、どちらにしても公開テストよりも早いです。

IPテストの紙版は、受験が終了してから5営業日となります。所属する団体にスコアが通知されるのが5営業日後になりますので、受験者がスコアを確認できるのは、そこから数日以内のところが多いでしょう。

オンラインの場合はさらに早く、試験終了直後にスコアを見ることができます。試験終了した直後にスコアが突然表示されるので、知らなかった人はとても驚くと思います。受験期間が終了すると、PDFにてスコアをダウンロードすることもできます。

スコアが履歴書に書ける場合がある

履歴書に書くスコアは公開テストの方が良い場合の方が多いですし、公開テストでないと受け付けてくれない企業や団体があるのも事実です。

しかし、IPテストでも履歴書には書けますし、認めてくれることもあります。IPテストとはいえ、TOEICであることは間違いないので、英語力の証明にはなります。面接官に英語力をアピールする書類としては十分に機能するでしょう。

TOEIC IPテストオンラインの特徴とメリット

そしてTOEICIPテストにはオンラインバージョンがあります。こちらにもメリットはたくさんありますので3つご紹介します。

試験時間は1時間

最も大きなメリットが、受験時間が短く1時間で終了するということです。

通常のTOEIC公開テストやIPテストの紙版では、受験時間が約2時間となっています。受けたことはがある人はわかると思いますが、2時間休憩なしで英語の試験を受けるというのは、かなり体力を消耗します。

受けている時に疲れてしまい、集中力もなくなってしまって、実力が出せなかったということはよくある話です。また、2時間でぐったりと疲れてしまうので、その後も何もやる体力がない状態になってしまいます。そして、そのような状態になることがわかっているので、TOEICを受けるというのは、受験数日前ぐらいからモチベーションが下がってしまう人もいます。

しかしオンラインIPテストは1時間で終わります。

これは単純に短くなっているというわけではなく、CAT(Computer Adaptive Test)になっているため、試験時間が短くても正確に力が測れるようになっています。

仕組みを簡単に説明すると、前半の問題である程度、受験者のレベルを把握します。そして、その受験者のレベルに合わせて後半の問題が出題されます。このような紙版ではできない特徴を使って、短時間でも正確なスコアが出るようになっています。

1時間で終わるというのは、とても便利ですし、精神的にも体力的にもかなり楽になります。土日などの空いた時間でも受験できそうです。

まっきー

私もいろいろな人のスコアを見てきましたが、紙版とほぼ同じスコアが出るので驚きました。(下がったという人もいますが、紙版でも同じようにスコアは上下しますので、通常の誤差の範囲です)

どこでも受験できる

次のメリットはこのどこでも受験できるということです。公開テストや紙版のIPテストだと、試験会場まで行かなければなりません。

特に公開テストは都道府県までは指定できるものの、どの会場になるかは受験票が届くまで分かりません。そのため移動に時間がかかってしまいますし、それが原因で受けたくないという方も多いでしょう。

しかしオンラインのIPテストなら、タブレットやパソコンがあればどこでも受験ができます。もちろん自宅でも受験できますので、とても便利に受験することができます。

24時間受験可能

受験場所が限られないことに加えて、受験の時間も限られません。そのため、受験期間内だったら24時間受験することができます。

公開テストは、最近は午前と午後で分かれていますが、もちろん受験時間が決まっていますのでその時間に行かなければいけません。

IPテストの紙版も、もちろんスクールや団体の受験地で時間が決められています。

そのため、公開テストや紙版のIPテストでは、空いた時間に受験するということができません。しかし、オンラインテストなら夜遅くでも、もちろん朝早くでも受験することができます

IPテストのデメリット

メリットが多いIPテストですが、1つだけデメリットがあります。

スコアが履歴書に書けない場合がある。

そのデメリットは、スコアを履歴書に書いたとしても、それが正式なスコアとして認められない場合があるということです。

先ほどもお話しした通り、スコアの信頼性自体はやはり公開テストの方が高いです。IIBCから認定されている団体しか運営はできませんが、それでもやはり採用する企業としては正式なスコアの方が安心でしょう。

そのため、そもそもIPテストのスコアは全く考慮してくれないこともありますし、IPテストで書類選考は通ったとしても、入社までに公開テストのスコアを求められたりすることもあります。

そのため、正式なスコアをどこかに提出しなければいけない場合には、公開テストを受けるべきです。

ただ、IPテストを受けることに関するデメリットはこれくらいなので、受けられる場合には積極的に受験したいですね。

まとめ

今回はTOEIC公開テストとIPテストの違いについてお話ししました。

どちらも同じTOEICですが、気をつけなければならない違いがいくつかあります。ぜひ、それぞれのメリットを有効活用して、スコアアップや転職・就職に役立ててください。

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