TOEIC満点が伝授:シャドーイングでは話せません。本当の効果とは?
シャドーイングって聞いたことがあるけど、どんな効果があるの?!
やってるんだけど、難しい… 話せるようにならないよね…
シャドーイングはとても効果がある学習方法ですが、方法を間違えると全く効果が出ません。
そして、とても効果はありますが、もちろん全ての英語力が上がるわけではありません。
そこで今回も、日本生まれ・日本育ちで、TOEIC4技能満点(1390点)、TOEFLリスニングも30点満点の私が解説します!
シャドーイングとは?
まずシャドーイングとはどのようなトレーニングかというと、聞いた英語を即座に口に出すという勉強方法です。
この方法は、もともとは通訳の訓練方法として使われてきました。通訳は聞いたことを訳して話すのですから、シャドーイングは通訳の一歩前だとも言えるからでしょう。通訳の先生にも聞きましたが、プロの通訳は当たり前のように毎日シャドーイングをするそうです。
そして徐々に通訳以外の英語学習にも使われるようになり、最近は英語コーチングスクールを中心に多く使われるようになりました。中学や高校でも、英語に力を入れている進学校では取り入れているところもあるようです。
そしてシャドーイングの特徴の一つとして、1人でもできるということがあります。レッスンに来なくても1人でできて、しかも効果が高い勉強方法です。
そのため、本当に英語力を上げたい学校やスクールでは、シャドーイングを宿題として出していることが多いようです。
一言で言えば、英語ができる人は必ずやっている、キツイけど効果があるトレーニングです。
シャドーイングの効果
それでは、シャドーイングの効果とはどのようなあるのでしょうか?
実はここを意識せずに「シャドーイング効果高いらしいからやろう!」と言って始めると失敗します。どれだけ効果がある勉強方法だとしても、英語に万能なトレーニングは存在しません。「これだけやってれば英語はできる!」なんて勉強方法があれば、既に全員話せてますからね。
それでは何に効果があるのでしょうか?
実はシャドーイングによってリスニングが圧倒的に伸びるんです。他の技能も伸びると言えば伸びますが、主にリスニングのトレーニングだと思ってください。
では、リスニングでも具体的にどのような効果があるのでしょうか?
リスニング能力向上
高い付加と集中力
聞いたことを口に出すためには、まずははっきりと聞き取れないといけません。
このように口に出そうと意識するため、いつもより負荷をかけて、そして集中して聞くことができるようになるので、シャドーイングでリスニング能力が上がります。
この高い付加と集中というのは単純な話ですが、とても大切です。
シャドーイングをしないで単にリスニングをしていると、気が付いたら集中が途切れていたことはありませんか?
恐らく多くの人が経験していることだと思います。
しかしシャドーイングは一語一句聞き取らないとできませんし、そこまで聞き取ろうとするとかなり集中しますので、すごく効果が出るのです。
やってみるとわかると思いますが、シャドーイングをするとすごく疲れます。
ということは頭をたくさん使っているということですので、英語力アップにもつながります。
私自身、TOEICで初めて満点を取ったときにはずっとシャドーイングをしていました。 耳だけ空いていればできるので、移動時間などは常にTOEICの音源や、NHK Podcast、BBCなどを聞いていました。 リスニング力アップに一番つながったトレーニングだと思います!
発音できる音は聞き取りやすい
発音ができると聞き取れるようになると聞いたことある人は多いと思います。
確かにそれは本当で、発音できる音はかなり聞き取りやすくなります。
そしてシャドーイングでは、集中して聞くだけではなく、発音することも必要です。
それに加えて、ただ発音できるだけではなく、正確に素早く発音できないと音のスピードについていくことはできませんからね。
そのため、シャドーイングをするとかなり発音が鍛えられていきます。
発音が鍛えられるということは、リスニングの能力向上につながりますので、シャドーイングはリスニングに効果があるのです。
スピーキング能力向上
リスニングほどではないですが、スピーキング能力の向上もできます。
いくつか効果を見てみましょう。
発音がうまく、速くなる
先ほど言った通り、シャドーイングをすると発音が上手くなります。
そして発音はスピーキングにおいてとても重要なのは明らかですね。
何か話す度に発音をしなければならないので、発音が上手ければスピーキングが上手くなるのは当然でしょう。
それに加えて、シャドーイングをすることで発音の速度が上がります。
発音の速度が上がるということは、速く話せるということになりますので、流暢性も上がるでしょう。
スピーキング勉強の効率が上がる
シャドーイングが直接スピーキングの能力を上げているわけではないですが、シャドーイングをするとスピーキング練習の効率が上がります。
それはなぜかというと、先ほどの発話速度が上がるということが関係しています。
発話速度が上がるということは、長い文でも短い時間で言えるようになるということで、実はこれがとても重要なことなのです。
その理由はまず、スピーキングを伸ばすためには何かしらの形でフレーズを頭に叩き込む(暗記)する必要があります。
もちろん、丸暗記だけでスピーキングが上手くなるわけではないですが、暗記をしないことには絶対にスピーキングでは使えません。暗記をするためには、繰り返し音読する必要があります。
ここでついに、発話速度が大切になってきます。
人間は、一度聞いただけでは2秒以内の音しか短期的に記憶できないと言われています。そのため、その2秒以内にどれくらいの単語数を発音できるかで、暗記できる文の長さが決まるのです。
速く発音できる人は長い文が一気に覚えられますし、逆に発音が遅い人は短い文しか覚えられません。そのため、スピーキングの勉強をする際には早く発音できる方が効果的なのです。
そしてそれを可能にしてくれるのがシャドーイングです。
リスニングができると話しやすくなる
意外と大事なのが、話すためには相手の言っていることを理解しなければなりません。
相手の質問や会話の内容がわからなければ、何を言ったらいいのかすらわからないでしょう。
せっかくスピーキングの力があっても、はっきりと聞き取れないから話せないという方も多いです。私自身も、アメリカにいるときのホームパーティーでは、楽しそうにネイティブが2人で会話していると何もわからず、全く会話に入れませんでした。
英会話は「会話」です。
もちろん自分が話せることは大事ですが、相手を理解するのも重要です。
シャドーイングをするとリスニング能力が上がりますので、相手の言っていることがわかるようになります。
そして何を話したらいいのかがわかり、間接的にスピーキングの力も伸びていくでしょう。
英会話においては「話す」ことだけが意識され見逃されがちですが、リスニングも大切なのです。
スピーキングに対する効果をお話ししましたが、「そんなもんなのか~」と思った方は多いと思います。
もちろんスピーキングにはこのような効果が表れますが、先ほども書いた通り、シャドーイングは主にリスニングの勉強方法です。
そのため、シャドーイングをして話せるようになる、とは考えないようにしてください。
あまり大きな効果は期待せず、リスニングの勉強のついでに少し伸びたらいいな、くらいで取り組むとよいでしょう!
リーディング能力向上
シャドーイングは主にリスニングの勉強方法と言いましたが、実はリーディングにも効果は出ます。
というのも、リスニングとリーディングはそれぞれ耳と目から英語を脳にインプットしますが、インプットした後の処理の方法は同じなのです。そのため、シャドーイングをしてリスニングの訓練をしていくと、頭の中の英語を処理する能力が高まります。
頭の中の処理能力が上がるということは、リーディングをした時にも速く処理しやすくなるということです。
もちろん、リーディングの方が難しい表現を使われることが多いですし、目から情報をインプットする練習もしなければなりません。しかしシャドーイングをしていると、リーディングも同時にできるようになってしまう人が多いのは、このような理由があったのです。
絶対にやってはいけない勉強法
こんな素晴らしい効果があるシャドーイングですが、一つ難点があります… それは一言。
難しい!ということです。
先ほども書いた通り、シャドーイングはとにかく負荷が高いです。普通はリスニングの時は耳しか使わないですし、スピーキングの時には口だけとなるはずですが、シャドーイングはそれを同時に使います。
それに加えて、聞いたものを瞬時に発音するので、とにかくキツイです。そして、耳で聞きながら口も動かすとなると、これは相当難しいんですよね。
最初は日本語で練習する人もいますが、日本語で練習しても難しいです。
すると皆さんの選択肢は2つ。
すごい効果があるというシャドーイングを諦めるか、何とか無理にでも行うこと。
諦めてくれればまだ救いようがあります。
勉強していないのだから、英語ができるようにならなくて当たり前か、で済むからです。
耳を使わないシャドーイングはするな!
しかし日本人の学習者はとても真面目なので、それでも何とかシャドーイングをしようと頑張る人も多いです。
すると、音声はあまり聞かずに、音に合わせて高速で音読をしてしまうという人や、スクリプトを覚えて音に合わせて読み上げるという人が出てきます。
しかし、スクリプトを覚えてシャドーイングをしているということは、音を聞いてシャドーイングをしていないですよね。
リスニングのトレーニングなのに、音を聞かなくなってしまうのは本末転倒というものです。
すると、「こんなにシャドーイングをしたのに伸びない!」「やっぱり自分は英語ができないんだ!」と最悪のサイクルに入ってしまうのです。
そのため、シャドーイングをするときには基本的には「リスニングのトレーニングなんだ!」ということを頭に叩き込んでおきましょう。
また、このようにシャドーイングで失敗しないように、正しいステップで行うことも大切です。
今度正しいステップについては書きますのでぜひご覧ください。
まとめ
シャドーイングの効果は主にリスニング力の向上です。
その他、スピーキングやリーディングにも効果は出ますが、大きな期待をしない方がいいでしょう。
正しい目的をもってシャドーイングの練習をしてみてください!
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私は以前英語コーチングスクールのTORAIZでも、遠回りしてしまう学習者をたくさん見てきました。
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