【TOEFLライティング】ネタもテンプレも不要!簡単に書けるたった1つの方法
TOEFLライティングのIndependentタスクで、全然長く書けない…
書きたいこと決まっていれば書けるけど、ネタがなくなる…
確かに、そういう相談はよく受けます。私がTOEFLの指導をしていても、そこを教えることはとても多いです。 そこで今回は、TOEFL116点でライティング28点の私が、ネタが思いつかなくても書ける方法をお話しします!ぜひ参考にしてみてくださいね。
TOEFLライティングのエッセイ概要
まずはエッセイの概要について簡単にお話ししましょう。
頭振るには Integratedとindependent というタスクがあります。
Integrated のタスクは、記事を読んでレクチャーを聞いて、それをまとめるというタスクです。
こちらの方は書く内容が提供されますので、書く内容が分からなくて困るという人はいないでしょう。(リスニングが聞き取れなくて書けないというのは別です)
そして問題なのは independentタスク の方です。
こちらの問題では、自分でエッセイの内容を考えて書かなくてはいけません。そのため、書くネタがなくなってしまってエッセイが書けないという人がたくさんいます。
ちなみに independent Task は300文字以上書くことが推奨されていますし、短すぎると内容が濃いエッセイが書けないため、ある程度長く書くことが求められます。
そのため今回はこちらの independent Task の方の書き方をお話しします。
TOEFLライティングが書けない原因
英語を書くのが遅い
まずは TOEFL ライティングの independent Task が書けない理由についてお話しましょう。
一つ目は単純に英語を書くのが遅いということです。
書きたいことがあっても、なかなか英語は出てこなかったり、そもそもタイピングが遅かったりして書けないこともあります。
英語力やタイピング能力が原因で書けない人ももちろん多いですが、こちらは原因が明確なのでそれほど悩む人は多くありません。
このような場合はとにかく英語力やタイピングの速さを上げるのみです。
書くネタがなくなってしまう
そして実は最もよく聞かれる問題が、書くことがなくなってしまってエッセイが書けないということです。
Independent Task でよく出題されるのが、課題文があり、それに対して自分が賛成か反対かを書くというエッセイの問題です。
そしてそれに対してよく提案される書き方は、イントロと結論の間に三つのボディを書き、自分の意見をサポートする理由と具体例を三つずつ書くということです。
しかしそこで問題になるのが、自分の意見をサポートする理由を三つも思い浮かばないことです。
せっかく英語力が高くても、何を書けばいいか分からなくてエッセーが短くなってしまう、という人が多いのでとてももったいないです。
また、英語がそれほど上手ではない人でも、シンプルな英語でうまく展開ができれば 、ある程度高いスコアをもらうことができます。
逆に英語はいくら上手くても短すぎるエッセイでは高得点は見込めません。
そのためエッセイに書く内容を思いつくというのはとても大事なことです。
もしかすると TOEFL writing の Independent タスクでは、英語力よりも大事になってくるかもしれません。
ネタがなくても書く方法:「展開」
それではここで、ネタがなくなっても長くて、効果的なエッセイをかける方法をお話ししましょう。
それは展開です。
大体の人が自分の意見を言って、それを展開させることができないでいます。
そもそも展開とは何でしょうか? 公式ガイドを見てみましょう。
ライティングの採点項目は3つあります。
ここで私も改めて公式ガイドを見て驚いたのですが、その3つの中でも展開というのが最初に書かれている採点項目となっています。
それが一番大切とはもちろん書かれていませんが、一番最初に書かれているということは、展開を重視して書いたほうがいいということは間違いないです。
それでは展開の定義ですが、このように書いてあります。
Development is the amount and kinds of support (examples, details, reasons) for your ideas that you present in your essay. To get a top score, your essay should be, according to the rater guidelines, “well developed, using clearly appropriate explanations, exemplifications, and/or details.” The raters will judge whether you have addressed the topic and how well your details, examples, and reasons support your ideas. (公式ガイドブックより引用)
簡単にまとめると、展開とは、皆さんが書いた①詳細、②例、そして③理由が、あなたの意見をどれだけうまくサポートしているかということです。
またここも細かいことですが、初めに書かれているのが、詳細(Detail)ということが少し気になります。
というのも、私が TOEFL を教える中で、簡単な例や理由思い浮かぶ人は多いのですが、その詳細が書かれていないことが多いです。
詳細を書かずに、一言しか書かないので、結果として突っ込みどころが多いエッセイになりますし、自然と文も短くなってしまいます。
そのため、この詳細をうまく書けるかどうかがうまく展開するための勝負になってきます。
実際に私は、この展開方法を使ってボディ2つのエッセイを文字数はそこまで意識せずに書きました。 すると気が付いたら460文字も書いていました!結果は28点でしたので、間違いなく効果ありです。
展開の具体例
それではその詳細が書けているかどうかということを具体的な例で見てみましょう。
例えば、仕事を選ぶ際に給与とやりがいどちらが大切かという課題があったとしましょう。
そこで給料よりもやりがいの方が大切だという主張をします。
そこで理由を書きますが、ひとつの理由として「やりがいがないと長く続かない」というのを書くとします。これは間違いなく一つの理由として考えられるでしょう。ここまでは良いです。
- ドラフト①
-
主張: 仕事を選ぶうえで、給料よりも、やりがいの方が大切
理由: やりがいがないと長く続かないから。
極端ではありますが、この理由を一言だけ書いて、例に進んでしまう人がいます。
これを読んでる人の多くも、理由はこれでも良いのではないかと思った人も多いはずです。
しかしこれは理由の詳細を本当に書けているでしょうか?いえ、実はまだまだ足りません。
例えば、本当にやりがいがないと続かないのでしょうか? そもそも仕事というのは長く続けないといけないものなのでしょうか?
まだまだいくらでも反論が出てくると思います。もちろん、たったの30分で書くエッセイですから、全く反論が出来ないほど完璧なエッセイは求められません。
しかしさすがにまだ突っ込みどころが多すぎますので、もう少し理由の詳細を書いて展開させてみましょう。
その時に大切なのが、自分の意見に賛成してくれない人、もしくは完全に反対意見の人がエッセイを読むということを意識することです。
- ポイント!
-
あなたのエッセイを読みながら「え~?けどこういう意見もあるよね?」とか「そこ意味わからないよね~。説明してよ」とウジウジ言ってくる人が読むと考えてください。
そのため、このような疑問・反論に対して事前に答えておいて書くというのが大切です。
それでは先ほどの例を使って少し考えてみましょう。
先ほどまでは「やりがいがないと長く続かない」だけでしたが、「え~?別に長く続けなくてもよくない?」みたいに批判する人がいるかもしれません。
なので先に言っておきましょう。
そして「長く続かないとキャリアアップにも繋がらないので、やりがいは大切である。」としましょう。
- ドラフト②
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主張: 仕事を選ぶうえで、給料よりも、やりがいの方が大切
理由: やりがいがないと長く続かないから。そして長く続かないとキャリアアップにも繋がらないので、やりがいは大切である。
これくらいでも十分かもしれません。 ただまだ簡単に突っ込めるところはあります。
例えば、もしかすると「転職を繰り返してキャリアアップや昇給をしている人もたくさんいるよね。同じ会社にいた方が昇給しづらいんじゃないの?」と思う人もいるでしょう。
この疑問に対しても先に答えておきましょう。するとこのような理由になります。
- ドラフト③
-
主張: 仕事を選ぶうえで、給料よりも、やりがいの方が大切
理由: やりがいがないと長く続かない。そして長く続かないとキャリアアップにも繋がらなりません。 仕事を始めてすぐは、簡単な仕事が多く、あまり身につくことがない。しかし、続けていくほど難しい仕事が増えて、より知識が必要になる。その結果、仕事をしながら深い知識が増えて、キャリアアップできるようになるため、やりがいは大切である。
いかがでしょうか?
一つの理由として、かなり説得力を増して話せていると思います。
もちろんまだ突っ込もうと思えば突っ込めますが、ひとつの意見として、十分に展開できていると思います。想定できる反論に対しても、事前にある程度話せています。
ここまで話せていれば、もし反対の意見を持っている人でも、「まあ確かにそう考える人もいるよね」という風に、まずは納得してくれると思います。
展開とはこのように詳細を書くことがとても大切なのです。
自分に賛成していない、もしくは完全に反対の意見を持った人が読む、という想定をして書くことで、誰が読んでも納得できるような、うまい展開のエッセイを書くことができます。
そしてこの後に例も書きますが、もちろんこれも単純な例ではなく、今まで書いた詳細な理由に関して説明を加える「例」にしなければなりません。
そうすると単純に「 私は今の仕事がやりがいがあるものなので、キャリアアップできています。」と簡単に終わらせるわけではなく、やりがいと 学び、そしてキャリアアップについて具体的に書かなければいけません。
そのため例えば以下のような例になります。
例えば私は1年間、ホテルで営業の仕事をしたことがある。その仕事はやりがいを感じなかった。そのため1年間で仕事を辞めたが、まだ業務についての知識も浅かったためルーティーンワークしか任されず、成長することはなかった。そしてやりがいも感じなかったため、すぐに辞めてしまった。
反対に、その次の仕事はやりがいを重視して選んだ。結果として長く続けることができ、重要な仕事も任され始めたため、学べる知識も増えた。そして成長することができたため、昇進することができた。
どうでしょうか。理由に対してサポートを加える例になっていますね。
それでは最後に展開がなくてシンプルな理由と例。それと、詳細を加えた理由と例を見てみましょう。
- 展開なしのシンプルバージョン
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主張: 仕事を選ぶうえで、給料よりも、やりがいの方が大切
理由: やりがいがないと長く続かない。
例: 私は今の仕事がやりがいがあるものなので、キャリアアップできています。
そこから、アイディアは変えずに、丁寧に展開させたのがこちらです。
- 最終版
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主張: 仕事を選ぶうえで、給料よりも、やりがいの方が大切
理由: やりがいがないと長く続かない。そして長く続かないとキャリアアップにも繋がらなりません。 仕事を始めてすぐは、簡単な仕事が多く、あまり身につくことがない。しかし、続けていくほど難しい仕事が増えて、より知識が必要になる。その結果、仕事をしながら深い知識が増えて、キャリアアップできるようになるため、やりがいは大切である。
例: 例えば私は1年間、ホテルで営業の仕事をしたことがある。その仕事はやりがいを感じなかった。そのため1年間で仕事を辞めたが、まだ業務についての知識も浅かったためルーティーンワークしか任されず、成長することはなかった。そしてやりがいも感じなかったため、すぐに辞めてしまった。
反対に、その次の仕事はやりがいを重視して選んだ。結果として長く続けることができ、重要な仕事も任され始めたため、学べる知識も増えた。そして成長することができたため、昇進することができた。
どうでしょうか?
特に新しいアイデアを加えたというわけではなく、「これだと反論されそうだな。もう少し詳しく説明しておこう」と詳細を書いただけです。
新しいアイデアを考え着くのは結構大変です。私も大体、2つのアイデアだけ思い浮かんで、3つ目を絞り出せと言われても出ないことの方が多いです。
しかしこのように新しいアイデアではなく、今持っているアイデアを深堀りするだけでしたら簡単にできます。
私が指導している時も大体「え、 それってどういうことなの本当なの?もうちょっと教えてよ?」と受講生様に聞くと、大体ほとんどの人が「そうですね~。こうこうこういうことなんですよ。」と説明することができます。
繰り返しになりますが、一人で練習する時には、自分とは意見が反対の人が あなたのエッセイを読むと想定しましょう。
反論に対して先に説明しておくという姿勢で考えてみると、自然と詳しい詳細が書けるようになると思います。
TOEFL では文字数は実は関係ありませんので、長く書くこと自体には大きなメリットはありませんが、このように展開が上手くなることで、採点基準の一つである展開で大きなポイントがもらえるようになります。
まとめ
今回は展開という方法を使って長くそして効果的なエッセイを書く方法をお話ししました。 この方法は初めはなかなか難しいですが、練習すれば必ず上手くなります。
まずは日本語のエッセイでも大丈夫ですので、是非練習してみてください。
何となくわかったけど、一人でやれる自信がない… 誰か教えてくれる人はいないかな?
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何人もTOEFLの指導をしてきましたが、やはり自己流で勉強しているとかなり遠回りしてしまっているのをよく見ます。
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