TOEIC SWスコアの目安。結局何点取ればいい?満点講師の解説
皆さんこんにちは、TOEIC SWの指導が得意のMakieigoスクール西牧です。今回はTOEICスピーキングライティングのスコアの目安についてお話ししていきます。
TOEICといえば多くの方が受けるTOEIC Listening & Readingの方ですが、そちらの方は600点ならある程度できる、800点ならかなりできる、などだいたいスコアの目安がわかると思います。
しかしTOEIC SWだと、LRほど普及していないこともあり、なかなか英語のレベルがわかりづらいです。
そのため今回は平均のスコアや公式のデータ、実際の企業の声なども含め、目安としてどれぐらい取った方がいいのかなどお話ししていきますので是非最後までご覧ください。
この記事はTOEIC4技能満点の私が書いています!
添削1回でTOEIC Speaking50点アップさせるTOEIC SWを知り尽くした専門家です。
是非最後まで安心してご覧ください。
TOEIC Speaking&Writingとは?
TOEIC SW(Speaking&Writing)とは、皆さんがよくご存知のTOEICのスピーキングとライティングバージョンです。
TOEIC公式(IIBC)はLRとSW全て受けることで4技能の能力が測れると言っています。まさしくその通りで、LRだけではリスニングとリーディングの力しか測れません。そのためよくある「TOEICが高くても話せない」という状態になってしまいます。
しかしSWを受けるとスピーキングとライティングの力も測れますので、発信する能力も見ることができます。
スコアは、スピーキングライティングそれぞれ200点満点です。
スピーキングは音読から意見を述べる問題など様々あり、ライティングも写真描写やエッセイなどの問題があります。
その他の概要はこちらにも書いてありますので興味がある方はご覧ください。
公式のTOEIC SWの目安
スコアの目安を紹介するにあたりまずは公式の評価を見てみましょう。
全て見ると長くなってしまいますので、130~150の評価だけ引用します。
一般的にスコアが130~150のレンジ内に該当する受験者は、意見を述べたり、複雑な要求に対して、適切に応えることができる。しかしながら、少なくとも部分的に意見の根拠や説明が聞き手にとって不明瞭なことがある。これには、以下の理由が考えられる。
- 話さなければならない時、発音がはっきりしない、またはイントネーションや強調すべき部分が不適切である
- 文法に誤りがある
- 使用できる語彙・語句の範囲が限られている
また、ほとんどの場合、質問に回答し、基本的な情報を提供することができる。しかしながら、しばしば内容は理解しにくい。
TOEIC公式サイトより
書かれたものを読み上げる際の英語はわかりやすい。
これだけ見ると「文法に誤りがある」や「語句の範囲が限られている」などがわかりますが、具体的にどれぐらいの間違いがあるのか、どれぐらい限られているのかが分かりません。そのためこれだけ見てもなかなか自分が目指すべきスコアの目安を理解することは難しいです。
それではもう少し別の指標から見ていきましょう。
TOEIC SW平均スコア
平均スコアも公式のデータを見てみましょう。最新のデータによると、スピーキングとライティングの平均スコアは以下の通りです。
スピーキング: 127点
ライティング: 144点
TOEIC® Program DATA & ANALYSIS 2022より
ここからわかる通りだいたい130点から140点が取れていると平均的と言えます。
ただしこの平均スコアも解釈するには少々注意が必要です。
その理由は、そもそもTOEIC SWを受けている人たちは、英語を使って話すことに対して意識が高い人たちです。もしくは本当に話すことが必要な企業の方かもしれません。
そのためこの平均点は日本人の平均ではなく、ある程度英語で話すこと慣れている人たち、もしくは英語を話す環境にいる人たちの平均だと思っていただくといいと思います。
特にライティングは144点ということで、CEFRという基準だとB2ということになり、英語力的にはビジネスでも通用するというレベルになります。TOEIC LRでいうと800点に近づきます。
なのでもし平均と比べて低くても、気にしないでくださいね!
TOEIC LRとTOEIC SWの換算
それでは次に一番わかりやすいTOEIC LRとの換算を見てみましょう。
公式の換算
IIBC公式サイトより
こちらの表を見ればとてもよくわかると思います。
一番左のCEFRというのは英語力の国際的な指標です。B1になるとある程度英語ができるとされ、B2になるとビジネスでも耐えられると言われています。
多くの人が目標としているTOEIC LR600点くらいをTOEIC SWで取るとなると、大体130点程度取ればよいということになります。
ですがやはり先ほどお話しした通り、ライティングの方は平均が144点なので、かなり高いです。その理由もデータで分かりますので見てみましょう。
Speakingで160点がB2=ビジネスでも通用するレベルですので、かなり話せる方になります。これは私が採点などをして感じる実感とも一致しています。
実際のTOEIC LRスコア別のTOEIC SW平均スコア
まずはこちらの表をご覧ください。
IIBC公式サイトより
こちらの表を見ていただくと分かる通り、TOEICスピーキングライティングの受験者の半分以上は700点を取得しています。日本人の平均スコアが500点台ということを考えると、かなり高いレベルの人たちが受験していることになります。
そのため平均スコアだけで自分が目指すレベルを考えると、少し間違ってしまうかもしれません。
企業が求めるTOEIC SWのスコア
それでは次に実際に企業が求めているTOEICスピーキングライティングのスコアを見てみましょう。
公式データ
まずは公式のデータを見てみましょう。公式のIIBCが「英語活用実態調査【企業・団体/ビジネスパーソン】2019」という調査をしており、多くの企業を調査した結果となります。
Speakingスコア
公式サイトより
ライティングスコア
公式サイトより
この結果を見るとTOEICスピーキングライティングともに、海外部門の社員に期待するスコアは、最低120点ということが分かります。
120点と言うと、レベルだけで見るとまだ海外出張レベルではありませんが、何とかコミュニケーションはできるレベルです。まだ英語力的には足りていなくてもいいから、最低限のレベルまで上げてほしいという希望が伝わってきます。
企業の例(双日)
TOEIC公式サイトにいくつか事例が載っていますのでまとめてみます。
双日株式会社: 海外赴任可能なレベル基準 ➡ スピーキング130点、ライティング140点
公式サイトより
B2(スピーキング160点)がビジネスにも通用する英語と言われていますが、実際は130点程度でも海外赴任可能と判断されるようです。
やはり日本人は全体的にスピーキングが苦手なため、160点を必須要件にするのはかなり厳しいです。130点だと、サポートなしにミーティングなどに参加するのは難しいですが、辞書や他の人のサポートがあれば何とかなります。日常生活のコミュニケーションも全くできないわけではないので、確かに海外赴任はできることはできるでしょう。
このように見てみると実際に求められるスコアはそこまで高くないようです。
結局何点取ればいい?
それではここまでのデータをもとに、結局何点取ればいいのかという目安を考えてみましょう。2つの基準から考えています。
ビジネスができるレベルはスピーキング160点、W150点
実際に一人でビジネスができるような英語力を身につけたい場合は、S150点、W160点くらいは必要です。これは先ほどから何度か出てきているCEFRという基準からもわかります。
これくらいの力でも自由自在に英語が使えるわけではありませんが、業務に必要なレベルは全く問題ないと言えるでしょう。
企業が求めるレベルはSW120点
ただし実際に一人で会議などに入れるレベルは、全ての企業では求められていないようです。やはりそこまで高いレベルを求めても、なかなか取れないということもあるでしょう。
企業では最低120点あれば、海外赴任のレベルなどとして扱ってもらえることが多いようです。
120点と言うと、だいたい日本人の平均と同じですので、そこまで高いレベルというわけではありません。文法や単語に間違いは多くあっても、なんとか話し続けることが取れるレベルですので、諦めずに頑張りましょう!
目標スコアを達成するには?
取るべきスコアは分かったと思いますが、TOEICスピーキングライティングは対策が難しいです。専門で教えているスクールも少ないですので、困ってる人も多いでしょう。
そのような方は是非こちらのセミナーを受けてみてください。
TOEICスピーキングの採点基準に基づいた解説をしており、スコアに直結するセミナーです。実際の回答例を採点基準に基づいて添削などもしていますので、どのように話せばスコアが上がるのかがわかると思います。
ご希望の方には添削などもしていますので是非ご覧ください。
まとめ
今回はTOEIC Speaking&Writingで目指すべきスコアについてお話ししました。
まずは最低120点、できれば160点くらい取れるとよいということがわかりました。
対策をすれば必ず伸びますので諦めずに頑張りましょう。
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