TOEIC IPオンラインの「時間配分」解説!見直し時間までわかる!
皆さんこんにちは!Makieigoスクールの西牧です。
最近はTOEIC IPテストのオンラインも徐々に受験者が増え始めたようです。しかし実はオンラインのIPテストは、マークシート版と構成が大きく異なります。制限時間も問題数も違うため、マークシート版で対策していた時間配分などが通用しません。
特にリーディングは、自分で時間配分を考えないといけないので、どれぐらいのペースで解くのか困っている人も多いでしょう。
そこで今回はTOEIC IPオンラインでも満点を取得したことがある私が、時間配分について徹底的にお話ししていきます。特にTOEIC IPテストオンラインを受験の予定の方は最後までご覧ください。
TOEIC IPオンラインテストとは
そもそもTOEICは、マークシートだけだと思っている人もいたでしょう。オンラインで受けられる時って驚いたかもしれません。
公開テストというIIBC(公式)が定期的に実施している試験は、確かにマークシートしかありません。
しかし、企業やスクールがIIBCの代わりに運用するIPテスト(団体受験)の制度では、オンラインでも受験できます。
例えば、MAKIEIGOスクールでは、TOEIC総合対策講座の受講生などが効果測定としてTOEIC IPテストオンラインを受験しています。講座について気になる方は、こちらをご覧ください。
TOEIC IPオンラインテストの構成
それではまずTOEIC IPテストオンラインの構成について見てみましょう。皆さんがよく知っているマークシート版との比較が分かりやすいと思うのでまずはマークシート版をおさらいしましょう。
マークシート版の構成
リスニングセクション(45分、100問)
Part1 | 写真描写問題 | 6問 |
Part2 | 応答問題 | 25問 |
Part3 | 会話問題 | 39問 |
Part4 | 説明文問題 | 30問 |
リーディングセクション(75分、100問)
Part5 | 短文穴埋め問題 | 30問 (1問:20秒、合計:10分) |
Part6 | 長文穴埋め問題 | 16問 (1問:約40秒、合計:10分) |
Part7 | 読解問題 | 1つの文書:29問 複数の文書:25問 (1問:1分、合計:55分) |
リーディングセクションのカッコ内の時間は、目安の回答時間です。スクールや先生によっては、多少違った時間配分を勧めていることはありますが、大きくは変わらないはずです。また現在のスコアによってはPart5,6がこんなに早く終わらないということもあります。
しかし、最後まで終える場合にはこれぐらいのペースで解いた方がいいので、今回はこれらの時間を、それぞれのパートに使うべき時間と設定し、計算していきます。
もちろんリスニングは音声に合わせて進んでいきますので、時間配分は考えなくて大丈夫です。
オンラインの構成
それでは次にオンラインの構成を見ていきましょう。
リスニングセクション(45問、25分)
まずはリスニングセクションです。
まず大きく分けてユニットが2つに分かれています。UNIT1ではPart1~4に当たる問題を解きます。そこで受験者の大まかなレベルを図り、UNIT2では、受験者のレベルに合わせた問題が出題されます。
UNIT2は、Part1にあたる写真描写問題がありません。Part2~4にあたる問題を解きます。
リーディングセクション(45問、37分)
次にリーディングセクションです。
こちらもユニットが2つに分かれています。リスニングと同じで、まずUNIT1でPart5~7にあたる問題を解き、UNIT2では、受験者のレベルに合わせたPart5~7の問題を解きます。
TOEIC IPオンラインテストの時間配分
それではここからは、実際にどの程度の時間配分で解いて行ったらいいのか考えていきましょう。リスニングは、音声に従って進んでいくので全く考えなくていいです。そのためリーディングだけ見ていきましょう。
リーディングの時間配分
まず、それぞれの問題にはマークシート版と同じくらいの時間をかけていいのか計算してみましょう。もしかするとオンラインなので、解答時間が長く設定されたりしているかもしれません。
改めてマークシート版の時間配分を確認しておきましょう。
マークシート版の時間配分
Part5(30問) 1問:20秒(合計10分)
Part6(16問) 1問:40秒(合計10分)
Part7(54問) 1問:1分 (合計54分)
このようにマークシート版では、Part5は1問20秒、Part6は1問40秒、Part7は1問1分となっています。
それではこの時間でオンライン版も解いたら時間ぴったりに終わるでしょうか?計算してみましょう。
オンライン版の時間配分
UNIT1
Part5 1問20秒×5問 = 1分40秒
Part6 1問40秒×4問 = 2分40秒
Part7 1問1分 ×16問 = 16分
合計 20分20秒で回答完了(制限時間23分より短い!)
UNIT2
Part5 1問20秒×7問 = 2分20秒
Part6 1問40秒×4問 = 2分40秒
Part7 1問1分 ×9問 = 9分
合計 14分で回答完了(制限時間14分と同じ!)
それぞれのユニットごとで計算してみたところUNIT1は制限時間の23分よりも短い時間で回答を終えることができ、UNIT2は時間制限ぴったりで終わるという計算になりました。
この計算結果から考えると、それぞれの問題に対して使っていい時間は、オンライン版もマークシート版もほぼ変わらないと考えられます。
特にUNIT1に関しては、マークシート版と同じ時間配分で進めていくと、多少時間が余るということが分かりました。
これに関して理由を少しだけ考えてみます。
TOEICオンラインはCAT(Computer Adaptive Test)という仕組みで、UNIT1である程度受験生のレベルを判断し、UNIT2ではそれぞれに合わせたレベルの問題が出るということになっています。
そのため、UNIT1は初心者でも必ず同じ問題になるため、もしかしたらある程度初心者でも最後まで解けるように時間に余裕を与えてくれているのかもしれません。UNIT2は逆に、レベルにあった問題しか出されないため、元々設定されている回答時間ぴったりで設定されているのかと思います。
この理由に関しては、推測でしかありませんが、テストの仕組みを考えるとあり得るかもしれません。
各パートが終わったときの残り時間
時間配分が分かったところで、それをうまく活用しなければなりません。うまく活用するためには、それぞれのパートが終わった時に残り時間を見るのがとても効果的です。
そのため最後に各パートが終わった時の残り時間をまとめておきます。
終わったときの残り時間
UNIT1
Part5 21分20秒
Part6 18分40秒
Part7 2分40秒(見直し時間)
UNIT2
Part5 11分40秒
Part6 9分
Part7 0分(見直し時間なし)
この残り時間を覚えておき、各パートが終わった時に確認しましょう。
もしこれよりも時間が余っていれば多少余裕を持って進めていっても大丈夫ですし、もし逆に時間を越えてしまっていたら、急がなければいけないということが分かります。
見直しの時間
最後に見直しの時間についてです。
UNIT1では、通常通りの時間配分で行くと、なんと2分40秒も余る計算になります。
とはいえ、初級・中級の方は多少時間に余裕がないと解き切れないと思うので、おそらく見直しの時間はないと思います。
ただし上級になればなるほど、見直しの時間ができてくると思います。時間内に解き終えることができるのは、だいたい800点以上の上級者です。(800点でも終わらない人もかなり多いです)
そのため800点以上ある人は、もしかしたら見直しの時間があるかもしれないという前提で進めていきましょう。
そこで便利なのが、見直しのためのチェックボックスです。画面の中に、見直しすべき問題を記録するための白いチェックボックスがあります。そのチェックボックスを押しておくと、問題一覧を見た時に、その問題の横に旗のマークが立ちますので、一目でその問題が見直しが必要だということが分かります。
レベル別に見直しのチェックボックスの使い方をまとめるとこのようになります。
チェックボックスの使い方
UNIT1
800点以上: 見直しができることを頭に入れて、チェックボックスを有効活用しましょう。
700点: もしかすると見直しできるかもしれません。チェックを入れてもOK。
600以下: チェックが多くなりすぎると思いますし、見直す時間がないと思いますので、基本は使わない。どうしてもという問題だけ念のためチェックしておきましょう。
UNIT2
800点以上: もしかすると見直しできるかもしれませんので、チェックを使う。
700点以下: 恐らく見直す時間がないため、どうしてもという問題だけチェック。
とりあえず、迷ったらチェックボックスを使っておいてもいいかもしれませんね!
オススメの学習方法
最後に少しだけ勉強方法についてお話をします。
TOEICはマークシート版でもオンライン版でも、基本的なテクニックは身につけておく必要があります。回答技術がなければ、いくら英語力があっても実力が100%出し切れません。
そこで、TOEICの回答技術を中心に説明している講座を準備しました。
IPテストオンラインもオプションで付けることができ、しっかりと効果測定もできます。気になる方はこちらをご覧ください。
まとめ
今回はTOEIC IPテストオンラインの時間配分についてお話しました。
計算上では、マークシート版よりも多少時間の余裕がありました。
ですが、なれない形式のため思った以上に時間がかかることもありますので、基本的にはできる限り急いで解くようにしましょう
コメント