TOEFLライティング:文字数よりも大切なたった1つのこと
TOEFLのライティングって何文字書けばいいの?文字制限より少ないと減点されるの?
その辺りも気になるけど、とにかくTOEFLライティングのスコアを伸ばしたい!
TOEFLのライティングは採点基準わかりづらいですよね!特に文字数は皆さん気になるところ。 文字数に関して正しい知識を得て、たくさん書けるようになればスコアアップ間違いなしです!
私自身もそうでしたが、変に文字数を気にしてテンプレートを長くしてみたり、テスト本番では文字数カウントが気になって仕方ないなんてことがありました。
しかし実は、皆さんが聞いたことがある150~225文字とか、300文字以上とかの文字数制限は全く気にしなくてよいです。
気にすると逆にスコアが下がってしまうなんてこともあるかもしれないのです…
具体的に見ていきましょう。
文字数制限は?
ご存知の通り、TOEFLのライティングにはIntegratedとIndependentの2つの問題があります。
そしてそれぞれのタスクの問題文には、2つの文字数が書かれています。
Integrated: 150 – 225 words
Independent: 300 words 以上(2023年から100 Words)
このように書かれているため、これが文字数の制限だと一般的に考えられています。
しかしここで注意!
実はこれは皆さんが思っている文字数制限ではありません。
どういうことでしょうか?
問題文を正確に見てみましょう。
Integratedの問題文: …..Typically, an effective response will be 150-225 words (一般的には、良い答案は150~225文字になります)
Independentの問題文: ….. Typically, an effective response will contain a minimum of 300 words. (一般的には、良い答案は最低300文字を含んでいます)
一般的には(Typically)これくらい書くと良い回答が書けますよ!と言っているだけなのです。
実はどこにも○○文字で書きなさい、とは書いていないのです。
そのためまずは、よく言われる150~225文字と300文字以上という文字数制限に関しては忘れてしまってください!
おすすめの文字数
え、文字数は無視して書いていいんだ! それじゃあ、50文字とかでもいいの?
極端ですね… けど、50文字で本当に良いエッセイが書けるならOKです。ただ、現実的には無理です
TOEFLライティングには厳密な文字数制限はないといいましたが、それでは何文字書いたらいいのか気になるところです。
そこで目標としておすすめしたいのはこちらです。
Integrated: 250~300文字
Independent: 400~500文字(2023年7月から:130文字)
※ 満点を取得する場合の目安
知っていた文字数制限よりも多い!とガッカリされる方もいると思いますが、実はこれくらい書かないといけません。
満点を目指さない人は、できればIntegratedは225文字、Independentは300文字(130文字)は目指しましょう。
もちろん、短くまとめるのがとても上手な人は、これ以下でも高得点が出せます。(Independentを300文字以下で書いても満点を取れたという先生もいます)
しかし実際は、あまりに150~225文字などを気にしすぎて短くまとめようとすると、講義の内容を全てまとめることができないのです。
そのため、高得点を取る受験者はこれくらいを書いていることが普通なようです。
じゃあたくさん書けばいいんだね!
たくさん書けばいい… というわけでもないんですよ。
うまく展開していたり、講義の内容を盛りだくさんで書いて、それで気が付いたらすごく長くなっていた、というのは理想的です。
しかし今度は、「長く書かなければいけない!」という気持ちが強くなりすぎて、無駄に長く書くのもよくないのです。
例えば、よくテンプレートをできる限り長くしてみたり、一言で言えることをあえて長くダラダラと書いて、文字数を稼ごうとする人がいます。
しかしこのように「無駄に」長くすると「読みづらい」と判断されて、逆に点数が下がってしまいます。
それにテンプレートの部分は何にでも使える差しさわりのない内容ですので、それ自体はあまり議論の展開に関係ありません。
議論の展開に関係ないということは、実はそのような中身のない話ですよね。そんな話をいくら書いても、その部分は全く評価されていないのです。
最悪、長いテンプレートを丸写ししていることがバレると、最低評価になってしまうこともあります。
そのため文字数に関しては、長く書いている人が高得点の可能性が高いが、無理に長く書くとスコアが下がる、ということを覚えておいてください。
文字数よりも大切なものはこれだ!(Independent タスク)
文字数をあまり気にしなくていいということは、何を気にしたらいいのでしょうか?
それは内容です。
まず、TOEFLライティングのIndependentタスクの指示は以下のようなものです。
Independent: Do you agree or disagree with the following statement? ○○○. Use specific reasons and examples to support your answer. (この意見に賛成・反対ですか?明確な理由と例を使って説明しなさい)
しっかり問題文を読んでみると、意外と指示が細かいです。
ここに内容をよくするヒントが隠されています!
ではIndependent タスクの問題文に注目してみましょう。
「明確な理由と例」とありますが、これはどういうことでしょうか?
例えば次の主張を見てください。
「野球が好きです。それはとても楽しいからです。例えば、勝ったら楽しいです」
一応この文にも、主張・理由・具体例を入れてみました。
本当に最低限そろっているようにも見えると思います。
慣れていない人は「これ以上言うことないよ…」と思ってしまうかもしれませんが、実はまだまだ足りません。
そもそも、野球を見るのが好きなのか、プレイするのが好きなのかもわかりません。
勝ったら楽しいというのも、サッカーで勝つのとは何が違うのか?ということが全くわかりません。
そのため、そこについてもう少し深く書いていかないと、「明確な理由(Specific Reasons)」とは言えませんね。
もう少し明確にしましょう。
「草野球仲間と週末に野球をするのが好きです。それはとても楽しいと同時に、日々のストレスを忘れさせてくれるからです。」
ここでは「野球をする」と言ってもどのような人とどのようなレベルでするかによって違うと思いましたので、明確にしました。
「草野球仲間と」とあえて限定した理由は、これも会社の仲間と会社の部活動で行っていたら、それはそれでストレス解消にならないとも思います。
それに、高校や大学の野球部でのプレイだとすると、恐らく好きな理由は「達成感」とかになるでしょう。
どちらにしても、草野球での楽しみとは全く違うものになるはずです。
そしてこれくらい限定して「明確な理由(Specific Reasons)」を書いていくと、とてもいいことが起こります。
それは、理由を明確にすると、ここからは具体的な話を広げやすいということです。
ここからは、一つ一つツッコミを入れていくことで、その後の話は自然と出てきます。
例えば、「ストレスってどんなストレス?」「なんで忘れられるの?」「仕事終わった夜なら普通忘れるんじゃない?」などなど、いろいろとツッコミを入れていってみてください。
そのツッコミにも答えられるようたえられるよう「日々のストレスを忘れる」ということをもう少し具体的に書いてみましょう。
「草野球仲間と週末に野球をするのが好きです。それはとても楽しいと同時に、日々のストレスを忘れさせてくれるからです。私の仕事は、体を動かすことがありませんし、常に上司からのプレッシャーを受けています。このようなストレスの中で働いていて、平日は夜にベッドに入っても、仕事のことが頭から離れません。しかし野球をしている時だけは忘れることができます。どうやったら勝てるかを考えたり、仲間と冗談を言い合ったりしていると、仕事のことは頭から飛んで行ってしまうのです。」
いかがでしょうか?
最初の理由よりも具体的になったと思います。
このように最初の理由を少しだけ具体的にしてあげた後に、その理由に対して丁寧に「ツッコミ」を入れていくことで、自然とわかりやすいエッセイになってきます。
もちろん、このツッコミをしていく際には、あまり話が脱線しすぎないように注意してください。
書いているうちに徐々に話が逸れていき、余計なことを書いてしまうのはよくあることですので、気を付けましょう!
例えば今回では、会社でのストレスという話をしましたが、ついついそこで会社でのストレスについて書きすぎて「この人は会社の文句が言いたいのか?」と思われないようにしてくださいね。
このようなツッコミに対して丁寧に説明をして展開していくと、自然とエッセイは長くなっていき、気が付いたら225文字や300文字を超えていた、となるのが理想です。
そのため、あとはどれだけ英語を素早く書けるかが勝負になってくるでしょう。
もちろん英語を書くのがまだ遅い場合には、このような文字数を書くのは大変です。しかしそれでも、文字数を稼ごうとするのではなく、内容を意識してエッセイを書くべきです。
Integrated Taskで文字数よりも大切なこと
少しだけIntegrated Taskについてもお話しましょう。
Integrated Taskはご存知の通り、リーディングとリスニングの内容をまとめるというのが課題です。
特にリスニングの内容を中心にまとめますので、リスニングが大切になってきます。
ということは、とにかくリスニングができないと何も書くことがないため、リスニング力アップが最重要です。
先ほど言った通り、文字数制限は意識しなくていいので、225文字以上書いても問題ないです。
そのため、リスニングで聞き取れたことは全て書くというつもりで書きましょう。
そうすると、リスニング力が高い人は自然と250文字は書けてくると思います。
逆に、リスニングができていない人は何も書けないと思いますので、まずはリスニング力を上げましょう。
とにかく、Independent タスクでもIntegratedタスクでも、細かいところまで丁寧に書いていくようにしてください。
すると自然と文字数はたくさん書けてきます。
まとめ
ということで、今回はTOEFLライティングの文字数について、そしてもっと大切な内容についてお話ししました。
まとめると…
- 問題文に書いてある文字数制限は無視して、それ以上の量を書くようにしましょう。
- 余計なことを書いて長くすると減点かもなので注意
- Independent タスクは、自分が書いたことに「ツッコミ」を入れて深めていく
何となくわかったけど、実際に勉強していてもうまくならないんだよね。 ライティングって添削してくれないと何が良くて悪いのかわからない…
そうですよね!そういう方はぜひ、私の英語コーチングにお越しください!
特にTOEFLのライティング・スピーキングは一人で勉強することが難しいセクションです。
何人もTOEFLの指導をしてきましたが、やはり自己流で勉強しているとかなり遠回りしてしまっているのをよく見ます。
遠回りをするのはもったいないですので、最短でTOEFLのスコアを伸ばしたい方はぜひ以下をご覧ください!
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